yamasakuの骨コツブログ

田舎の病院に勤務しているyamasakuです。主に業務で得た知識の備忘録について書いていきます。理学療法士と骨粗鬆症マネージャーの資格を持っています。

社会的な孤立な状態、フレイルってなに?【チェック項目】

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

いきなりですが質問です!

  • 6カ月で2-3kg以上の体重減少
  • わけもなく疲れたような感じがする
  • 軽い運動をしている、もしくは定期的な運動はしている
  • 歩くのが遅い
  • 握力 男<26kg、女<18kg

 

以上の項目に3つ以上当てはまる方はもしかして、フレイルかもしれません

 

先日、サルコペニア(Sarcopenia)について説明をさせていただきました。

 

yama37458.hatenablog.com

 

この記事の中でフレイルという言葉がでてきます。

こちらも聞いたことがある方がいらっしゃるかもしれません。

 

今回は、フレイルについてご説明したいと思います。

 

フレイルとは

 

フレイルは老年医学の分野を中心に、高齢者を取り巻く臨床分野で認識されてきた病態である。

 

1980年代の多くの論文で、フレイル(Frail elderly)の特徴を

「多くの慢性疾患と同時に精神心理問題を抱え、社会的な孤立を併せ持つ状態」

「著しく身体的、先進的、社会的に障がいを持ち、多くのサービス供給が必要な高齢者」

「移動に関しても自立しておらず、日常生活で何らかの介助を要し、多くは介護施設に入所している高齢者」

「基本的日常生活動作に障害があり、さまざまな基礎疾患を抱え、在宅療法の継続が難しい高齢者」としている。

 

1990年代になり、フレイルは可逆的な状態と捉え、老年医学的介入により改善する対象者をfrail elderlyとして定義づけ、フレイルを自立と要介護状態の中間に位置づけした。

「体の予備力が低下し、身体機能障害に陥りやすい状態」

「加齢に伴う症候群として、多臓器にわたる生理的機能低下やホメオスタシス低下、身体活動性、健康状態を維持するためのエネルギー予備能の欠乏を基盤として、種々のストレスに対して身体機能障害や健康障害を起こしやすい状態」

との概念が存在する。

 

その後、friedらは身体的frailtyの定義として、

  1. 体重減少:6カ月で2-3kg以上の体重減少
  2. 疲労感:わけもなく疲れたような感じがする
  3. 活動量の低下:軽い運動はしているか、定期的な運動はしているか
  4. 歩行速度の遅延:通常速度;<1.0m/秒
  5. 筋力低下:握力 男<26kg、女<18kg

の5項目をに、3つ以上当てはまる場合をフレイルとして診断した。

 

さまざまなフレイル

 

フレイルは自立と要介護状態の中間に位置する状態であると、様々な要素が包括される。

身体的要素のみではなく、精神・心理的、社会的な要因が存在するはずである。

 

近年では、認知機能障害とフレイルの関連性は高いと報告されており、身体的フレイルと脳の老化は何らかの関連性があると指摘されている。そのため、身体的フレイルと認知機能障害を併せ持つ病態(cognitive frail)があると考えられている。

 

社会的フレイルの定義は定まらず、生活環境、社会との連携、家族との関係など、いくつかの要素が関わっていることは予想されている。

 

原因は?

 

身体的フレイルを引き起こす要因として口腔機能の維持・向上の働きがある。

  1. 天然歯数が20本未満
  2. 咀嚼機能の低下
  3. オーラル・ディアドコキネシスの低下
  4. 舌圧低下
  5. 主観的に「固いものが食べれない」
  6. 主観的な飲み込みにくさ

以上6項目中、3項目以上が該当すればオーラルフレイルと診断される。

 

フレイルのアウトカム

 

フレイルにより

  • 心血管疾患
  • 糖尿病
  • 生活習慣病
  • 転倒
  • 骨折
  • 認知症
  • 施設入所
  • 入院
  • 死亡
  • 術後合併症
  • 要介護状態

以上のリスクが分かっている。

 

Deficit accumulation modelのアウトカムとしては死亡、術後予後、急性疾患後の生命予後の悪化など、生命予後が悪化するアウトカム研究が多い

 

まとめ

 

チェック項目を踏まえていかがでしたか?

私は運動習慣がないためチェックは1つでした。

 

まだ30代なのに.....

 

死亡と関連していたり、生活習慣病のリスクを上げたりと多くの危険因子をはらんでいます。

 

やっぱり健康には運動ですね笑